リーグチャンピオンシップの見どころ −ロサンゼルス・ドジャース編−

続いてロサンゼルス・ドジャースの注目選手について紹介します。

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LA近郊に住み始めて約3週間。ドジャースタジアムにも2回観戦に行き、すでにすっかりドジャースファンになってしまいました。

なので正直紹介したい選手はいっぱいいるんですが頑張って絞ります(笑)


まずは投手。エース、クレイトン・カーショウ(Clayton KershawMLB全体でも現役最強を争う左腕なのでMLBをあまり知らない人でも聞いたことがある人も多いかもしれません。チームメイトの前田健太やヤンキースの田中将大と同じ88年生まれ。キャリア10年ですでに153勝(69敗)。通算防御率が2.39WHIP1.00というバケモノみたいな成績を残しています。

WHIPはまだ日本では定着していませんが、「Walks plus Hits per Inning Pitched」の略で、1投球回あたり平均でどれだけ四球や被安打で出塁を許しているのか表す指標です。1.32あたりが平均と言われており、1.00を下回ると素晴らしいとされています。通算2096.1イニング投げてこれは凄い。なんとMLBの歴代2につけています。10位以内にランクインしている選手はほとんどが1800年代生まれ(!)で、カーショウと5位のペドロ・マルティネス(Pedro Martinez 現役時代は19922009年)だけが20世紀以降に生まれた選手となっています。ちなみに現役では11位タイでナショナルズのマックス・シャーザーが続きます(WHIP1.10

サイ・ヤング賞(その年に最も活躍した投手に送られる賞)に3度、リーグMVPにも1度選ばれている球界を代表する左腕です。

武器は何と言っても大きく曲がるカーブ。左バッターが思いっきり避けたボールがど真ん中に収まるなんてこともしばしば。


もう一人、投手で紹介したいのはリュ・ヒョンジン(柳賢振 Hyun-jin Ryu

MLBに移籍する前の北京オリンピックや2009年のWBCで韓国代表として投げていたことを覚えている人もいるのでは。110キログラムを超える巨漢からコーナーに投げ分ける丁寧なピッチング。2013年のMLBデビューから2年連続で14をあげますが、15〜17年の3年間は怪我の影響もあり5勝に留まります。今年も5月に故障者リスト入りしてしまいますが、8月に戻ってくるとそこから素晴らしいピッチングを披露。15試合82.1イニングながら7勝(3敗)防御率1.97WHIP1.01という抜群の成績で信頼を勝ち得、ディビジョンシリーズの開幕投手を任されます。ここで7回を投げ、被安打48奪三振、無失点という完璧な投球をみせ、勝ち投手となりました。

リーグチャンピオンシップでも2戦目の先発が予定されています。私が観に行った試合でも素晴らしいピッチングだったので期待です。

↑これ私が現地で観た試合。

野手に関してはホームラン20本以上打っている選手が8人もいるので悩みますが、個人的に一番注目しているのはマニー・マチャド(Manny Machado。今年5月に正遊撃手だったコーリー・シーガー(Corey Seager)がトミー・ジョン手術を受けるために今季絶望になったこともあり、オールスター明けの7月に5人の選手とのトレードでオリオールズから移籍してきた26歳のスター選手です。オリオールズとの合算になりますが、今年は打率.297、ホームラン37本、打点107という好成績。4年連続でホームラン30本以上を記録している長距離砲です。

一方守備に関してもMLB屈指の実力者。もともとショートが本職ですが、新人の頃から同チームに名手J.J.ハーディがいたため三塁手としてプレーしていました。そのサードでゴールドグラブ賞を2度獲得。打球への反応の速さと、ファールゾーンからでもジャンピングスローで一塁に矢のような送球をしてしまう驚異的な肩が魅力です。

J.J.ハーディが17年のオフにFAでチームから離れたことから、今年は開幕からショートとしてプレー。ショートでも変わらず素晴らしい守備を見せてくれています。


もう一人、人気者のヤシエル・プイグを紹介しようかとも思いましたが、ベタすぎるのであえてここはユーティリティプレイヤーとして知られるエンリケ・ヘルナンデス(Enrique Hernández)を紹介したいと思います。キケ(Kikeの愛称でも親しまれているヘルナンデスの魅力は何と言ってもどこでも守れるその器用さ。セカンド、ショート、外野、どこを守ってもファインプレーを連発する身体能力の高さ。打撃に関しても打率はそれほど高くありませんが(今年は.256)、今年は21本のホームランを放つなど力強さも発揮。昨年のリーグチャンピオンシップでも1試合で3ホーマーを打ったりしています。

あと、Twitterの固定ツイートがステキ。プロポーズした日からちょうど1年の日に、奥さんに対する愛情が綴られた言葉とともに二人で仲良く公園で遊ぶ姿の写真が投稿されています。キケのお茶目な表情が可愛い。

https://twitter.com/kikehndez/status/1016788171688775680?s=21

以上、ドジャースの個人的注目選手でした!

初戦負けてしまいましたが、最後はいい粘りを見せてくれたと思います。初戦でミスを連発してしまったキャッチャーのヤズマニ・グランダル(Yasmani Grandal)が奮起して明日以降大活躍!なんて展開を期待しています。

GO DODGERS

リーグチャンピオンシップの見どころ −ロサンゼルス・ドジャース編−」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: リーグチャンピオンシップの見どころ -ヒューストン・アストロズ編- | Joyful Noise

  2. ピンバック: ポストシーズン初観戦@Dodger Stadium Oct. 17th 2018 | Joyful Noise

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